「常識」は時代とともに変わり、ちょっと前まで常識だったことが数年後には非常識になってしまうことあります。
車の世界の「常識」も、時代とともに移り変わっていきます。
そこで前回、「車の世界の昔は常識だったが、今は非常識となったこと」として、『技術の進化により、「非常識」になったもの』についてお話ししました。
※技術の進歩により、車の常識は変わりました
⇒車に関する昔は「常識」だったが、今は「非常識」となったこと
今回は続きとして、『昔から「常識」じゃないのに、なぜか「常識」のように扱われていたもの』として、
・DOHCは優れたメカニズム?
・ストラットよりダブルウィッシュボーンの方が優れている?
・ドラムブレーキはディスクブレーキより効きが悪い?
についてお話ししますね。
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DOHCは優れたメカニズム?
DOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)は、ち密な設計が求められ、部品点数も多く、技術的にも高級なイメージがあります。
たしかに、OHV(オーバーヘッドバルブ)やSOHC(シングルオーバーヘッドカムシャフト)が当たり前だった時代に、DOHCはモータースポーツ用エンジンに使われていました。
けれど、DOHC化は、高回転化を作り出す手段であって、優れているかどうかは別問題なんです。
DOHCだから優れたエンジンなのではなく、優れたエンジンを作り出すためにDOHC化が必要だった、ということ。
メカニズム的には市販車の6000rpm程度であればDOHCなど必要なく、SOHCで充分というのが実は「常識」。現代主流のダウンサイズ過給エンジンでは1500rpmあたりで最大トルクを発生し、4000~5000rpmあたりがパワーゾーンというエンジンだったら、実はDOHCである必要はなく、むしろ部品点数が少なく軽量、コンパクトに作れるOHVのほうが有利なのでは!?という見方もあるほど。
(引用元:ベストカー)
このようにDOHCだから優れている、SOHCだから劣っているということはないんですよ。
ストラットよりダブルウィッシュボーンの方が優れている?
ダブルウィッシュボーンの方が優れているというのは、必ずしも間違った「常識」ではありませんが、ストラットにも長所は多いです。
ストラットサスの最大の長所は、省スペースということです。
ショックアブソーバーをサスペンションアームと兼用させるという構造から、省スペースで設置することができるんです。
そのため、ストラットサスは、FF車のフロントに使われることが多いんです。
一方で、斜めにセットされたストラットサスが、外力を受け止める構造となっているので、コーナリング中に横Gで変形しようとする力により、サスペンションの上下動が渋くなってしまうというデメリットがあります。
ストラットサスにはこのような欠点がありますが、市販車レベルでダブルウィッシュボーンに決定的に劣っているということはありません。
しっかり設計してあれば、ストラットの欠点は充分カバーできるんです。
ドラムブレーキはディスクブレーキより効きが悪い?
ドラムブレーキは、ディスクブレーキよりも劣っていると考えている人は少なくありません。
けれど、単純なブレーキ力だけをいえば、セルフサーボ力が働くドラムブレーキのほうが、ディスクブレーキより強力なんです。
一方で、ドラムブレーキは微妙な制動力のコントロールが少し難しかったり、放熱性がディスクブレーキより劣るという欠点があります。
ドラムブレーキは、制動力の負荷が少ない軽量小型車の後輪に使われるケースが多く、不都合を生じることもありません。
なので、ドラムブレーキだから性能が劣っているというのは、間違った常識なんですよ。
このように車の世界には、間違った常識もたくさんあります。
優れた技術なのに、劣っていると勘違いして損をしないようにしてくださいね。