日本の車の燃費基準の推移。どうして生まれ、どのように変化した?

2016年4月20日に発覚した三菱自動車の燃費不正問題。

 

三菱・eKワゴン、eKスペース、日産・デイズ・デイズルークスの軽自動車4車種のカタログ燃費を、故意に良くしていました。

 

さらに、三菱自動車は、1991年以降に発売した多くの車種も、違法な方法で燃費測定していました。

 

 

このように、今、自動車の燃費が注目されていますが、燃費の基準はこれまでどのように変わってきたのでしょうか?

 

また、三菱自動車の燃費不正問題で話題の「惰行法」とは、何なのでしょうか?

 

燃費基準の移り変わりやJC08モード燃費、惰行法などについて、複数回に分けてお話ししますね。

 

 

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三菱自動車が行った燃費不正の概要

三菱自動車の燃費不正により、燃費がクローズアップされています。

 

そこで、まず三菱自動車が行った燃費不正の概要について、簡単にお話ししますね。

 

 

三菱自動車が行った軽自動車4車種に対する不正行為は、以下のようなことが明らかになっています。

 

・道路運送車両法で認められていない「高速惰行法」という違法な測定方法で走行抵抗の測定(本来は惰行法で測定する)

・試験結果から故意に低い値だけを抽出し、燃費値が有利になるように走行抵抗値を捏造

 

これにより、実際のカタログ燃費(JC08モード燃費)よりも、約5~15%も燃費値が良くなっていたんです。

 

 

また、現在発売されている乗用車ではミラージュ以外のすべての車種で、1991年以降に発売された多くの車種でも、燃費に関して以下のような何らかの違法行為が行われていたんです。

 

・高速惰行法という違法な測定方法による走行抵抗の測定
・成績表に記載すべき日付や天候をねつ造
・走行試験により求めなるデータを、机上計算で算出
・異なる車両の測定結果を、故意に組み合わせてデータを算出

 

このように、三菱自動車は、多くの車種に対して、燃費不正を行っていたんです。

 

 

日本国内の燃費基準の移り変わり

まず、そもそもなぜ燃費基準が必要なのでしょうか?

 

実は、昔は燃費はそれほど重要ではなく、カタログに必ず乗っているものではありませんでした。

 

あっても「60km/h定地燃費」という燃費値だけでした。(60km/h定地燃費とは、60km/hで走り続けたときの燃費)

 

その代わりにカタログには、最高速度やゼロヨンの数字が記載されていました。

 

このように、昔は、メーカーもユーザーもそれほど燃費に対して、興味があるわけではなかったんです。

 

 

けれど、1973年と1979年のオイルショックでガソリン価格が高騰。

 

すると、燃費が注目されるようになり、「10モード燃費」と呼ばれる燃費基準が生まれたんです。

 

「10モード燃費」と呼ばれる燃費基準は、10パターンの走行を行って燃費を計測します。

 

ただし、高速道路が普及していなかったので、市街地走行を想定した試験内容となっていました。

 

 

そして高速道路が普及し、車も高性能となったことを踏まえて、1991年からは「10・15モード燃費」になりました。

 

10・15モード燃費は、従来の10モード燃費に15のパターンをプラスしたものです。

 

郊外での走行も想定した試験内容で、10モード燃費よりも高速走行側に振った試験内容となっています。

 

ただし、郊外の幹線道路を想定したもので、個々の使われ方によって大きな違いが出やすい試験内容でした。

 

 

そこで、さらに高速走行を重視している「JC08モード燃費」が登場したんです。

 

2011年4月1日に形式認定を受ける車は、JC08モード燃費の表示が義務付けられています。

 

ちなみに、JC08モード燃費は、「ジャパン・シャーシ2008」の頭文字なんですよ。

 

 

燃費の基準は、このような流れで変わってきているんです。

 

次回は、最新基準の「JC08モード燃費」などについてお話ししますね。

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カテゴリ:車の豆知識 

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